http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920019&sid=aELcYEv2dxy0
メキシコ湾原油流出:覆いに欠陥、ガス噴出-カリフォルニア大教授
5月9日(ブルームバーグ):米カリフォルニア大学バークリー校のロバート・ビー教授(エンジニアリング)は、メキシコ湾原油流出の原因となったリグ(掘削設備)「ディープウオーター・ホライズン」爆発について、セメントの覆いにおそらく欠陥がありメタンガスが発生しその部分を突き破ったとの見方を示した。
目撃証言を検討したビー教授は8日の電話インタビューで、覆いに関する基礎的な圧力テストをした作業員が英BPのマコンド油井が適正にふさがれているか確かめるために、より費用の掛かる2回以上の試験をしていなかったと指摘した。
同教授は、覆いの破損がリグ爆発事故につながった幾つかの不具合の1つだった述べた。4月20日に起きたリグ爆発で11人の作業員が死亡、1日推計5000バレルの原油が流出する惨事を招いた。ディープウオーター・ホライズン・リグはBPが米トランスオーシャンから借りていたもので、2日後に沈水した。ビー氏は1960年代から70年代に英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルにエンジニアとして勤務。後にはBPの顧問も務めた。
ビー教授は、覆いの追加的な試験を複数回行うべきだったとした上で、シェル勤務時代にはそれを通常的に実行していたと述べた。
BPの探鉱・生産担当の最高執行責任者(COO)、ダグ・サトルズ氏は8日、ビー教授の見解についてのコメントを控えた。ビー教授の見方はAP通信が最初に報じた。サトルズ氏はルイジアナ州ロバートで開かれた記者会見で事故原因について、調査中とだけ述べた。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 淡路毅 Takeshi Awajitawaji@bloomberg.net Editor: Hiromi Horie記事に関する記者への問い合わせ先:Mark Chediak in Houma, Louisiana, atmchediak@bloomberg.net.
更新日時: 2010/05/10 09:52 JST
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