http://www.cnn.co.jp/usa/AIC201005100008.html
2010.05.10 Web posted at: 12:20 JST Updated - CNN
USA
メキシコ湾原油流出、「ドーム作戦」の次は「ゴミ作戦」を検討
ルイジアナ州ベニス(CNN) 米南部ルイジアナ州の石油掘削施設爆発事故で、巨大なドーム状構造物を流出箇所にかぶせ、原油が海に流出するのを食い止める作戦が試みられたが、問題が発生し作業は中止に。現在、新たな対応策として、噴出口を「ごみ」でつまらせ流出を阻止する案が浮上している。
油田の海底のパイプ口には、高さ15メートル、重さ450トンの噴出防止装置が備え付けられていたが、今回の事故発生時には作動しなかった。流出防止作業にあたっている沿岸警備隊のアレン長官によると、この噴出防止装置に廃棄物を詰まらせて原油流出を防ぐことが可能かどうか、技術者らが現在調査中だという。
アレン長官は米CBSの番組で9日、次の作戦はいわゆる「ジャンク(ごみ)ショット」方式だと語った。断裁されたタイヤやゴルフボールなどの廃棄物を噴出防止装置に極めて高い圧力で大量に注入し、噴出口を詰まらせ、原油の流出を食い止めるのだという。
油井を所有する国際石油資本の英BP社は、巨大なドーム状構造物で原油流出を止める「ドーム作戦」を試みたが、ドームの内側に大量の結晶が沈着し上部にある口をふさいでしまったため、8日にこの作戦を中止している。
だが、BPのサトルズ最高執行責任者(COO)は、ドーム作戦を捨てたわけではなく、ごみを使う方法は選択肢のひとつとして検討していると説明している。サトルズCOOによると、難易度と危険性を考慮して、ごみを使う方法はこれまで実施してこなかったという。アレン長官は、この方式は過去に水面付近で採用されたことがあるが「水深1500メートルで実行することになるが、そうした例は過去にない」とコメントしている。
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